社会が求めているはずなのに、現実の市場は衰えている・・・セラピスト業界の矛盾の理由

日本人は「お金があれば幸せになれるものじゃない」ということに気付き、その関心は「物質的」なものから「自分の肉体や心・他者との絆」に移ってきたと言われています。
これは、2011年の東日本大震災も大きく影響していて、
もうすぐ丸5年が経とうとしている今、震災復興自体への関心は残念ながら薄れてきていることは否定できないけど、
このマインドの変化は弱まったりはしていないんじゃないかなと感じます。

でもね、もしそれがその通りだとしたら、
いわゆる「セラピスト」と呼ばれる人たちが、もっと社会の中で活躍しているはずなんですよね。
暮らしの中にごく当たり前の存在としてそこに居るセラピストは、社会医療制度の中の「まちのお医者さん」的な存在として、これからもっともっと、普通の私たちの暮らしの中で、日常的に気軽に頼れる「心の助け手」として、その役割が大きくなるはず。

なのにね、
「セラピストのブームはもう終わったよね」とかって声を聞く機会が、日に日に増えているように感じます。(ほんとは、感じますじゃなくて、現実として明らかに増えてます。)

社会が求めているはずなのに、現実の市場は衰えている。
なんで、こんな矛盾が起きるんでしょうね?

それはね、私だけの考えかもしれないけど、
「セラピスト育成システム」という名前で行われているビジネスの実態の多くが、
セラピスト養成ではなく、「先生(トレーナー)養成」だから。
お金を払って講座を受ければ、セラピーがきちんとできない人でも、なぜか、セラピストを養成できることになっている。

誤解のないように書きますが、
私の周りには、ちゃんと誰かのために身を粉にして活動している(ちゃんとセラピーしている)セラピストさん、いるんですよ。
それに、セラピストとして自立できる女性を育てるために、自分自身も施術もしながら研鑽に研鑽を積んで努力している人も。
彼女たちは、ほんとうに公私の区別なく真剣に頑張ってる!

彼女たちの頑張りを横から見ているから、
だからこそね、
先生ビジネスの主催の方々には、
もっともっと、プロとしてのクオリティを高めるカリキュラムの提供に力を注いでほしいなって思います。
もちろん、一人ひとりのセラピストさんの自己研さんも欠かせないけど。

でないとね、
セラピストは、近い将来、死語になって消えていってしまう、
そうじゃなくても、セラピストと名乗ることを恥ずかしいと感じてしまう世の中に、なっていまうかもしれない、
勝手ながら、そんな危惧を覚えています。
(^^♪

鳥と虹

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